花嫁暖簾

美しい手書きの加賀友禅

これは昭和初期の花嫁暖簾だそう



アールヌーボー時代の日本

着物文化も華やかな戦前

贅を凝らして作られた暖簾の色合いがなんとも美しい


先日、金沢能登方面に行き
美しい暖簾に出会いました


これは明治時代の藍染


花嫁暖簾とは

幕末から明治時代にかけて加賀藩辺りで始まり今もなお続いている婚礼の風習


嫁入り道具の1つ

花嫁は嫁入りの日
婚家に入る前に

育った家と嫁ぐ家、それぞれの家の水を杯(カワラケ)に注ぎ合わせ
それを飲み

婚家の仏間にかけられた花嫁暖簾をくぐり
ご先祖様に参る

その儀式を経ないと嫁入りが許されず     
  婚礼の宴には進めない

花婿に会えるのも婚礼の儀から

美しい輪島塗の嫁入り道具



花嫁暖簾をくぐると

嫁いだ家の嫁として
もう2度と帰ることは出来ない


贅を尽くした花嫁暖簾もこの時のためだけ
あとは箪笥の奥に大切にしまわれ
2度と掛ける事は無かったそう


うら若い娘がしきたりも違う婚家で
何があろうと戻る事は出来ない
昔の女性は強い


暖簾とともに綺麗な摘み技法の玉が飾られていました



これは婿養子のくぐった暖簾




加賀女に想いを馳せながら
美味しいお抹茶で休憩



繊細な和文化大好き✨



YOKO KAWASAKI Ownd

Fashion Designer 川﨑 瑶子の "BEAUTIFUL THINGS"

1コメント

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  • Miyuki・Ebata

    2017.08.05 14:46

    しきたりの「物」はとてもとても美しい………それだけに切ないくらいに、花嫁が経験したであろう現実の厳しさが感じられますね……。それにしても本当に美しい…和文化……その美しい深さゆえ…どんどん扉を開けて見たくなりますね。